【愛の不時着】ずっと恋してるぞ…感想ブログの巻

今更ながら「愛の不時着」の最終回を観終わった。

半年以上かかってフィニッシュです。

何せ1話が長いので、ご飯時にNETFLIXを観る習慣の当方としては、ご飯時に観終わらない。

観るのにカロリーが必要なのだ。

ちょこっとで観終わる「魔入りました!入間くん」「SPY×FAMILY」「パリピ孔明」などアニメの合間に、翌日の朝に余裕がある日に「愛の不時着」を観るというルーティンを繰り返し、ようやく最終回に至りましたとさ。

愛の不時着は、とても不思議な魅力を持ったドラマだった。

ずっと恋している

恋愛ものは、三角関係、四角関係のように、恋のライバルが登場してドラマをかき回すのが定番だ。

愛の不時着でも四角関係が出てくるのだが、「いや、もう、これ、決定稿じゃん!」とツッコミたくなるくらい、ユン・セリとリ・ジョンヒョクがラブラブなのである。

大河ドラマばりに長いこのドラマで、基本ずっとラブラブな主人公が出てくるなんて、ドラマとして面白いのか!?と、観終わった後でも思う。

でも、愛の不時着は、面白い。

むしろ、二人がラブラブだからこそ、切ない。

この幸せがいつまで続くんだろう…という気持ちを抱かせる、そもそもの二人の関係性に、何とも言えない切なさを感じるのだ。

あの村に感じた昔の日本

ものすごく都会的なシーンが来たと思ったら、ものすごく田舎のシーンが来て、このギャップも面白かった。

そしてあの北朝鮮の田舎村に、子供の頃の原風景を観ずにはいられない。

私の祖父母は農家で、子供のころから休みになるとよく遊びに行って、子供でもできる作業を手伝っていた。

納屋があって、もともと牛小屋だった小屋があって、その辺で野焼きもしていた。

その頃の雰囲気、匂いがすごく好きだった。

今、私の趣味のひとつは焚き火やキャンプなのだが、恐らくこの頃の記憶によるところも多いと思う。

ばーちゃんち(と呼んでいたし今でも呼んでいる)に行くと従兄弟がいて、よく田んぼの周りのあぜ道で遊んでいた。

愛の不時着の村に出てくる子どもたちと、当時の自分が重なって、なんかそれだけで泣きそうになるおじさんの話。

うちはまだ子供がいないのだけど、同じような経験を持っていて、いま子供がいる人は、あの村のシーンだけで泣けるんじゃないか?と思ったりする。

おばさまたちのシーンも、親戚のおばちゃんたちを見ているようで楽しかったし、あの家の内装の雰囲気も、昔のことを思い出させるとてもノスタルジックなシーンだった。

愛の不時着は、新しさとともに、あの頃の牧歌的な空気を思い起こさせる、今風に言うととてもエモさを持った作品だった。

癒やしのリ・ジョンヒョクとハリウッド

男からみてもこのリ・ジョンヒョクという人物は、惚れる。

強さと優しさを兼ね備えていて、お茶目さや可愛さも持っている。

こんな男、一言で言えば、「ほれてまうやろー!」だ。

愛の不時着は、このリ・ジョンヒョクに会うために観ていた方も多いのではないのだろうか?

そもそもこのドラマ、割とコメディ要素も満載で、シリアスな部分と絶妙に絡み合っている。

超シリアスなシーンが来たと思ったら、気づいたらピョ・チスあたりがこのドラマをコメディに急速旋回させる。

この感じって何かに似ているなと思ったら、昔よくみたアメリカのハリウッド映画にぶちあたった。

と言っても、具体的にこの映画!というのは無いのだが。

なんかこう、どことなくハリウッド映画を観ているときに感じる感覚。

あぁそうそう!この感じ!これこれ!という感じを、愛の不時着には感じた。

エンターテイメント映画の定番というか。

ともすればもう飽きるほど観たよ!という定番・お決まりのパターンも、しばらく観ていないとすごく新鮮に映る。

だし、そもそも定番・お決まりのパターンって、笑点やサザエさんのように安心感をもたらしてくれる。(…いや、月曜日から仕事の人は真逆かもしれないが。)

韓国は国策でエンターテイメントに力を入れているというが、K-POPも韓国ドラマも、アメリカを意識しているところはあるのかもしれない。

ひねくれ者の愛の不時着

私は生来のひねくれ者なので、そういった大衆的な方向には流れたくない!という気持ちがあるのだが、年齢とともにかなり薄れてきた。

というか、だんだん無くなってきた。

このブログの文章も、昨日からちょっと真面目で固くなっているなぁと思っている。(これで?という疑問を抱かれる方もいるかもしれないが…!)

あぁ、私の文章、大衆的で普通だな。

そういう気持ちがどこかにあるのだが、もう今さらそんなことって思う必要も無いし、だからどうしたという話である。

愛の不時着も流行っているから観たくないという気持ちがあったのだが、もうそういう気持ちも、いらない。

だって、どうしようもなく、リ・ジョンヒョクに惚れてしまうのだし。

昔なら、「こんなスーパーマンいねえよ!」とツッコミたくなるだろうけど、もうそういう感じも飽きた。

愛の不時着、面白かった!

ストレートに、そう言いたい。

そして、明日あたり、私は育てているフランスゴムの小さな木にこう語りかけるだろう。

「焚き火・キャンプ・リ・ジョンヒョク(はーと)」と。

タイトルとURLをコピーしました